2019/04/18

4月例会での報告から「プラスチックフリーを考えよう」

2019年4月例会 愛土ネットワーク吉村さんの報告を紹介します。「そのモノサシ変えてみませんか」と婦人之友で呼びかけられている一つが、プラスチック製品に頼る暮らしです。プラスチックのゴミが世界中に増えていて、海洋まで汚染されています。私たちに、できることはと、真剣に考える時、淡路島に移住し生活する吉村さんの報告です。
春になり気持ちの良い季節になりました。

ヒジキを取りに海岸に行くと、無数のゴミに出会います。
砂の中にも埋まっていてどれくらいのあるのか、見当もつかない位です。
よく見ると田んぼの畦(あぜ)にも道の端にも無数のゴミが捨てられています。
当たり前ですが、このゴミは誰かが作り、使い、捨てたものです。
そのゴミは誰かが拾わなければ、劣化しマイクロプラスチックと言われる小さなゴミになり自然界をさまよいます。
マイクロプラスチックは、既に市販の天然塩の中にも混じっているという記事もあります。量の多少はありますが、岩塩にも海塩にも世界中の塩に混じっているようです。

石油という化石燃料を使い、生活を成り立たせている、私たちの今の暮らし。
消費された物は消え去った訳ではなく、形を変えて自然界を巡ります。
私たちの体内からもマイクロプラスチックが見つかっているのも当然のことですよね。

5月号の「婦人之友」では、対策先進国のドイツ、オランダの取り組みが紹介されています。
先日、私はドイツ、フランス、スペインの6都市を14日間で訪れる機会があり、
その印象は…。
マイバックが当然で、スーツ姿のオジサンも今時の若いも、スーパーではサッと袋を取出し入れていきます。
街の広場で行われる市場でも、天然素材の籠が現役で使われ、
買った品物をそのままポンポン入れていきます。
街中で薄いビニール袋が使われていたのは「0」でした!
では何が使われているかというと…。 

フランス・ストラスブールのオーガニックショップ

 
フランクフルト空港、食品の包装は紙袋が主流

スペイン・バルセロナのスーパーマーケットにて
婦人之友の記事にもある、ネット状の物も野菜の量り売りで見ましたが、断然多いのは薄い紙にコーティングされたワックスペーパー袋で、量り売りのサニーレタスを入れるときも、街中のサンドイッチの販売でも使われていて、たくさん買物しても更に袋に入る事は、一度もありませんでした。

2017年にEU加盟の28ヶ国は、「2025年までに使い捨てのレジ袋の使用を一人年間40枚までに削減すること」に決めています。
各国、取り組みの差はありますが、現在、レジ袋全廃の国や削減ができていないお店には税金をかける国もあるようです。
日本との違いはどこにあると思われますか?

さて、旅で見つけたエコ商品を1つ紹介します。
これはアメリカ製ですが、オーガニックコットンの布に蜜ろうを浸み込ませています。
ラップと同様に使え、お皿をカバーしたり、おにぎりを包んだり、洗って繰り返しできます。
日本製は見たことがなかったのですが、最近、淡路島で飼っている蜜蜂から蜜ろうを取り、同様の商品を作り販売している方が現れました。

私たちのできることは、たくさんあります。
ぜひ工夫をしてみて欲しいです。これからの未来のために。